平井院長、お久しぶりです。

最近、歯の詰め物が取れてしまったのと、多少の歯痛があるので、貴歯科医院で受診・治療してもらおうか、と検討しています。

ただ、今後の歯科治療受診にあたり、一つ懸念事項があります。

私は、昨年末、脳梗塞（心原性の脳塞栓症）を発症してしまい、救急車で搬送され３週間ほど緊急入院しました。

現在は１ないし２か月に１回ほど通院しながら、抗血液凝固薬「アピキサバン」（商品名；エリキュース）を再発防止のため服用中です。

この薬は、第Xa因子を抑制する新薬だそうで、伝統的に用いられて来たワーファリンのようなクマリン系の薬ではありませんが、いわゆる「血をサラサラにす る」薬である点ではワーファリンと変わりはないので、アピキサバン服用者の私の場合、止血等が通常より時間がかかるようにも思います。

それでも、私個人の経験としては、通院時に血液検査を受けた際、毎回、短時間で血は止まるようですが…。

治療すべき内容にもよりましょうが、歯科治療を受けるにあたって何か問題になる点がありますでしょうか？

ご教示いただければ幸いです。
宜しくお願いいたします。

連絡ありがとうございます。お久しぶりです。

昨年末に脳梗塞ですか。大変でしたね。いよいよ我々もそういうことに注意しなければならない年齢になってしまいましたね。
大事には至ってなかったようで何よりです。

さてご質問の件ですが、出血性素因（血が止まりにくくなっている方）のある方の場合は、以前は、服薬を中止したりということも考えられていましたが、現在の考え方ではそのままで歯科治療を行い、止血は局所で対応するというのが主流となりました。

ワーファリンなどの場合は目安としてＰＴ-ＩＮＲという数値があり3以下でしたら通常通り歯科治療（抜歯などの観血処置）を行うとしています。

従ってその辺りを把握しておけばほとんど問題ないと考えます。 手前味噌ですが、私は大学院を「有病者の歯科治療」を専門として研究するところに行きましたので正直専門分野です。 立教時代の友人も何人か診療に見えてますのでぜひお越しください。